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2025.02.19

介護に備えておくべきこととは?必要な準備なども解説

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老夫婦

こんにちは。利用者様・ご家族に喜ばれ信頼される訪問看護ステーションをつくる一般社団法人 SOY大山あみです。

 

介護は突然始まることも多く、準備不足のまま直面してしまうとさまざまな問題が発生する可能性があります。

 

今回のコラムでは、介護に向けてどんな備えが必要なのか、具体的な準備の内容や注意点についてご紹介します。

介護に備えて、今からできることを一緒に考えていきましょう。

この記事を書いた人

一般社団法人SOY 訪問看護ステーション管理者大山 あみ

外科病棟を中心に約20年に渡り急性期医療に携わり、検査、処置、入院・手術を含む急変への対応を経験。
病院ばかりではなく在宅医療の重要性を実感するに至り、訪問看護に携わることを決意。
以来、訪問看護ステーションにおいて利用者とご家族のケア並びに従事する看護師の育成とサポートを行なっています。

介護に直面して困っている方は多く、特に急な介護が始まると、何から手をつけていいのか分からず、非常に戸惑われることがよくあります。

実際に、介護が始まってから「どこに相談すればいいのか」「どのサービスを利用すれば良いのか」などの悩みを多くの方から聞きます。
だからこそ、普段からどんなサービスがあるのかを知り、準備しておくことがとても重要だと感じています。

準備が整っていれば、いざという時に冷静に対応できます。

家族の介護には備えが必要

人間は誰しも歳をとるため、家族の介護は避けられない問題。

また、加齢のほかにもケガや病気による急激な変化で、突然介護が必要になるケースも少なくありません。

 

特に、高齢の両親など離れて暮らす家族の場合、変化や状況に気づくのが遅れてしまうことも多く、十分な検討時間がないまま、介護に直面することも多いです。

 

準備不足により発生する介護の問題点

十分な準備がないまま介護に直面すると、以下のような問題が発生する可能性があります。

  • 誰が介護をするのか(役割分担)
  • どこで介護するのか(本人の家か、家族の家か、施設か)
  • 仕事と介護の両立
  • 肉体的、精神的、経済的な負担
  • 介護疲れや介護うつなどのリスク

 

まず大きな問題となるのが、家族間での役割分担です。

配偶者や兄弟姉妹、子など、介護を担う可能性のある家族が複数いる場合、事前の話し合いがないと意見の対立を招くことがあります。

特に遠方に住む家族との調整は難しく、介護の負担が特定の家族に集中してしまう可能性があります。

 

また、介護を行う場所も重要な問題です。

本人の家で介護を行うのか、家族の家に引き取るのか、あるいは施設に入所するのか。

介護する人・される人の希望や都合、経済状況など、多くの要素が影響します。

 

さらに、介護と仕事の両立も大きな課題となります。

仕事を続けながらの介護は、時間的な制約や心身の疲労も大きく、介護疲れや介護うつなど、介護者自身の健康や生活にも大きな影響をおよぼす可能性があります。

 

「介護と仕事の両立が難しい」「介護に専念したい」といった理由で仕事を辞める介護離職は社会問題にもなっています。

日本の介護離職の現状についてはこちらのコラムで詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

介護離職は後悔する?仕事と介護の両立に活用できる制度やサービスも

 

 

介護に向けて備えられること・準備しておくこと

言い合い

介護は突然始まることが多いものの、事前に備えておけることもたくさんあります。

介護が必要になったときに慌てないよう、また家族全員が協力して介護に取り組めるように、できることから少しずつ準備を始めていきましょう。

 

以下に、具体的な準備のポイントをご紹介します。

 

1. 家族間での話し合いと役割分担

介護が必要になったときを想定して、事前に家族間で十分に話し合いをしておくことが重要です。

それぞれの生活状況や協力可能な範囲について具体的に相談し、共有しておくことで、介護が始まった際のスムーズな役割分担が可能となります。

 

家族だけでの介護が難しいと考えられる場合は、施設介護や介護サービスの利用についても早めに検討を進めましょう。

 

2. 本人の意向の確認

介護される本人の希望や意向を確認することも大切です。

自宅で介護を受けたいのか、施設での介護を希望するのか、具体的な希望を聞いておきましょう。

 

3. 健康状態の把握と記録

病気などによる急激な体調変化への備えとして、介護される本人の健康状態も確認を。

既往歴やアレルギーの有無、服用中の薬、通院している医療機関などを把握しておくと、緊急時にも対応がしやすいです。

 

日頃から体調に関して気をかけていれば、健康状態の変化にも早めに気付くことができます。

 

4. 介護費用の備え

介護には予想以上の費用がかかることが多いため、経済的な準備は欠かせません。

公的介護保険の内容を理解し、必要なサービスを利用したらどの程度の費用がかかるのかを試算しておきましょう。

 

また、介護される方本人の預貯金を確認し、家族間の費用の分担方法についても、事前に話し合っておく必要があります。

 

5. 相談先・支援体制の確認

介護は一人や家族だけで抱え込まないことが重要です。

地域包括支援センターやかかりつけ医療機関、介護サービス事業者など、相談できる窓口を事前に確認しておきましょう。

 

訪問介護やデイサービス、また医療的ケアが必要な場合は訪問看護を利用することもできます。

 

こちらのコラムでは、介護がつらいと感じたときに相談や活用ができる支援先について紹介しています。

親の介護がつらい。活用できる制度や対処法を知ろう

 

 

介護の備えを早めにしておくことが安心につながる

介護は突然始まることも多く、準備不足のまま直面するとさまざまな問題が発生する可能性があります。

 

混乱や負担の集中なく、スムーズに介護を進めるためには、家族間での話し合いや役割分担の確認、本人の意向確認、健康状態の把握、介護費用の備え、相談先の確認など、多岐にわたる準備が必要です。

 

介護の備えを早めに準備しておくことで、いざというときに慌てることなく、より良い介護を実現することができます。

介護者の負担を軽減することにもつながりますので、今日から少しずつでも、できる準備を始めてみましょう。

 

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