こんにちは。利用者様・ご家族に喜ばれ信頼される訪問看護ステーションをつくる一般社団法人 SOYの大山あみです。
訪問看護師として働きたいと考えているものの、面接や書類選考での志望動機の伝え方・書き方に悩んでいるという方はいませんか?
今回のコラムでは、訪問看護を志す際の志望動機の書き方について解説します。
訪問看護の魅力やそれに対する自分の思いを明確にすることで、志望動機をスムーズに書くことができます。
具体的な例文もご紹介しますので、自分らしい志望動機を作成する参考にしてください。
志望動機を考える前に訪問看護の魅力を再確認しよう
訪問看護は、利用者様の自宅に伺い、看護サービスを提供する仕事です。
主治医の指示を受けながら医療処置や体調管理を行い、必要に応じて療養生活のお世話、家族への対応、他医療機関との連携なども行います。
利用者様の状況や環境に応じて対応範囲は多岐に渡り、長期的・継続的なケアを提供するのが特徴です。
まずは、訪問看護の魅力を改めて確認しましょう。
訪問看護のどこに魅力を感じて、自分は何に取り組みたいかという点は、志望動機にも盛り込んでいく要素になります。
在宅医療のニーズに応えられる
高齢社会に伴い、在宅医療を希望する人が増加しています。
「住み慣れた自宅で療養したい」「最期まで自宅で過ごしたい」という利用者様のニーズに応えられるのが、訪問看護の大きな魅力の一つです。
これからますます需要が高まる在宅医療に携わることで、地域医療に貢献しているという実感を持ちながら仕事ができるでしょう。
利用者様一人ひとりに寄り添った看護が長期的にできる
入院や外来患者の対応となる病院での看護とは異なり、同じ利用者様を長期的にケアする訪問看護。
じっくりと時間をかけて対応することができるため、より深い信頼関係を築くことができます。
ご家族への対応もあり、家族単位で関係を構築し、利用者様そしてご家族の意向に沿った看護を提供していくことができます。
看護師としてスキルアップできる
訪問看護師は、1人で利用者様の自宅を訪問し看護サービスを提供するため、高い責任感と判断力、専門的なスキルが求められます。
訪問看護師として経験を積むことで、看護師としての大きなスキルアップが期待できます。
スキルアップは自分のためだけでなく、利用者様へのより良いサービス提供にもつながるでしょう。
訪問看護師の魅力ややりがい、病院看護師との違いなどは下記コラムでも詳しく解説しています。
こちらもぜひご確認ください。
訪問看護の志望動機を考える際のポイント
志望動機を作成する際は、以下の3つのポイントを押さえて考えてみましょう。
ポイント①自身の経験やスキルを振り返る
まずは、自分の経験やスキルが訪問看護でどのように生かせるのかを考えます。
具体的なエピソードを交えながら、自分の強みをアピールすることが大切です。
例えばこんな経験やスキルはぜひアピールしましょう。
- 急性期病棟勤務で培った迅速な判断力
- 回復期リハビリテーション病棟勤務で培った患者様との信頼関係構築スキル
- 高齢者施設での勤務経験で培った高齢者ケアの知識
- 総合病院勤務での培ったコミュニケーションスキル など
ポイント②訪問看護師としてやりたいことや、目指す姿を明確にする
訪問看護師として特に携わりたい分野や目標、将来のビジョンを明確にしましょう。
- 利用者様一人ひとりに合わせた看護を提供したい
- 利用者様とその家族との長期的な信頼関係を築いて働きたい
- ターミナルケアや緩和ケアの専門スキルを身につけたい
- 地域医療に興味があり、貢献したい など
「訪問看護のどの部分に魅力を感じていて取り組みたいか」「自分の経験やスキルでどう貢献できるか」などを考えることで、目標が明確になります。
また、将来的なキャリアビジョンを伝えることで、「長く働きたい」「スキルアップして貢献したい」という熱意が伝わるでしょう。
ポイント③志望する事業所の特徴とリンクさせる
志望する訪問看護ステーションの特徴や求める人材像を確認し、自分のやりたいこととマッチしていること、自分の経験やスキルがどのように生かせるかなどを具体的に示しましょう。
事業所の理念や方針に共感する点、提供しているサービスの中で特に興味がある分野や、自分自身の目標とリンクできる部分をチェック。
これにより、「なぜこの訪問看護ステーションで働きたいのか」という理由を明確に伝えられます。
訪問看護の志望動機の例文
訪問看護の志望動機別に例文を紹介します。
こちらも一つの参考として、自分の経験や志望理由に合わせてアレンジしてみてくださいね。
【例1】利用者様と長期的に関わりたい
これまでリハビリ病棟で勤務する中で、退院後の生活に不安を抱える患者様と多く接してきました。
しかし、病院勤務では退院後のケアに関われる機会がほぼなかったため、退院後も継続的、長期的に支援できる訪問看護に魅力を感じました。
これまで培った信頼関係構築スキルや高齢の利用者様への対応スキルを生かし、利用者様の自立支援や生活の質向上に貢献したいと考えています。
【例2】在宅看護に携わりたい
高齢者病棟の勤務期間中には、住み慣れた環境での療養を望む声を多く聞き、その実現の重要性を強く感じています。
特に、認知症患者様のケアを通じて生活歴を尊重した支援の大切さを実感し、生活環境も含めたケアを提供できる訪問看護に転向したいと考えました。
地域に根付いたサービスを提供している貴事業所で、地域医療の一員として利用者様の在宅看護を提供したいと思っています。
【例3】最期まで患者様に寄り添った看護をしたい
緩和ケア病棟で勤務し、最期まで自分らしく過ごしたい患者様の思いに寄り添う重要性を学びました。
しかし、病棟勤務では担当する患者様が多く、対応できる範囲の限界に歯がゆさを感じていました。
訪問看護師として、24時間対応体制の貴事業所で、最期の瞬間まで利用者様に寄り添ったケアの提供にあたってみたいと考えています。
緩和ケアでの経験を生かして、痛みの管理や心理サポートを行いながら、利用者様がその人らしく過ごせるよう支援したいです。
訪問看護の志望動機の書き方! ポイントと例文をチェック
訪問看護の魅力は、「在宅医療のニーズに応えられる」「利用者様一人ひとりに寄り添った看護が長期的にできる」「看護師としてスキルアップできる」ことです。
その中で自分が特に魅力と感じていること、携わりたいこと、できることなどを考えましょう。
訪問看護における志望動機は、訪問看護で何をしたいのか、そしてそれに自分の経験やスキルをどう生かすかを明確にすることが重要です。
また、志望する訪問看護ステーションの特徴とリンクさせた志望動機を書くことで、「ここで働きたい」という気持ちに説得力が増します。
ご紹介した例文を参考の一つにしながら、自分の志望動機を考えてみましょう。