訪問看護で働く

2025.04.08

臨床経験なしの新卒は訪問看護師になれる?求められる経験や資格

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看護師

こんにちは。利用者様・ご家族に喜ばれ信頼される訪問看護ステーションをつくる一般社団法人 SOYの大山あみです。

 

訪問看護の仕事に興味はあるけれど、「臨床経験がないと難しいのでは?」「新卒でも就職できるの?」と不安を感じていませんか?

実は、臨床経験のない新卒看護師でも訪問看護師になることは可能です。

 

今回は、臨床経験なしでも訪問看護師として働けるのか、必要な資格は何か、新卒から訪問看護を目指す際のポイントなどについて詳しく解説します。

この記事を書いた人

一般社団法人SOY 訪問看護ステーション管理者大山 あみ

外科病棟を中心に約20年に渡り急性期医療に携わり、検査、処置、入院・手術を含む急変への対応を経験。
病院ばかりではなく在宅医療の重要性を実感するに至り、訪問看護に携わることを決意。
以来、訪問看護ステーションにおいて利用者とご家族のケア並びに従事する看護師の育成とサポートを行なっています。

私自身は外科病棟を中心に経験を積んだ後に訪問看護師になりましたが、看護師資格を持っていれば、新卒や臨床経験の少ない看護師でも訪問看護の現場で活躍することが可能です。

新卒などのフレッシュな看護師が持つ柔軟な発想は、利用者様に寄り添ったケアを提供するうえで大きな強みにもなりますし、事業所の活性化にもつながります。

私自身も、新卒看護師の視点や気づきに学ぶことが多く、共に成長していける環境の大切さを実感しています。

臨床経験がない新卒でも訪問看護師になれる?

「訪問看護師は臨床経験が豊富な看護師がなるもの」というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。

しかし実際には、新卒をはじめとした臨床経験がない看護師も、訪問看護師として就職できます。

 

訪問看護ステーションには、新卒、急性期病院出身、ブランクがある看護師など、さまざまな経歴を持つ看護師が働いています。

 

少し古いデータになりますが、2014年の厚生労働省の調査によると、訪問看護師の年齢層は40代が最も多く、全体の約4割を占めています。

病院看護師と比較すると平均年齢は高め。

出産や育児をきっかけに、夜勤のある病棟勤務から日勤中心の訪問看護に転向する方も多いようです。

 

しかし近年では、「経験年数は問わない」「新卒や若手を積極的に採用している」という訪問看護ステーションが増えてきています。

訪問看護ステーションの数が急速に増加し続ける中、人材不足は深刻な問題となっており、新卒や若手看護師を自分たちで育てようという動きが広がっているのです。

 

新卒や臨床経験のない看護師が訪問看護で活躍できる理由

訪問看護の現場では、臨床経験の少ない若手看護師や、臨床経験のない新卒看護師ならではの強みが生かせる場面が多くあります。

 

訪問看護では、利用者様一人ひとりの生活環境や価値観に合わせたケアが求められるため、固定観念にとらわれない柔軟な発想が重要です。

新卒看護師や若手看護師は先入観が少なく、利用者様の状況に合わせて柔軟に対応できる可能性があります。

 

また、知識や技術を学んだばかりの新卒看護師は、最新の看護理論や技術を現場に取り入れることができるというメリットもあります。

 

訪問看護では、赤ちゃんから高齢者までさまざまな年齢層の方にケアを提供し、対応する疾患や健康状態も多種多様です。

病院での臨床経験が長くても、在宅では初めて対応するケースに遭遇することが珍しくありません。

 

このため、訪問看護師として大切なのは、未経験の状況に直面したときに自ら学び、適応する姿勢といえるでしょう。

 

訪問看護を目指して就職活動を始める際には、ぜひこちらのコラムもご覧ください。

就職活動に役立つ情報や面接対策についてまとめています。

訪問看護の志望動機の書き方を解説!考え方や例文も

 

 

訪問看護師になるために必要な資格は?

訪問看護師になるために必要な資格は、准看護師または正看護師の国家資格のみです。

 

臨床経験の有無にかかわらず、この資格を持っていれば訪問看護師として働くことができます。

長い実務経験は必須ではなく、最近では新人看護師を積極的に受け入れている訪問看護ステーションも増えています。

 

必須ではないですが持っていたほうが良い資格は、普通運転免許。

訪問看護師として働く際には、利用者様宅へ訪問するための移動手段が必要です。

徒歩や自転車、公共交通機関での訪問も可能ですが、自動車での訪問ができると、より多くの利用者様を担当できるようになり、仕事の幅も広がります。

 

もし普通自動車免許を持っていないなら、就職までに取得しておくことをおすすめします。

 

 

臨床経験なしで訪問看護師を目指すなら

勉強をする看護師

臨床経験がない状態で訪問看護師を目指すなら、研修や勉強会の機会が豊富な訪問看護ステーションを選ぶことをおすすめします。

 

新卒や経験の浅い看護師が訪問看護師として成長するためには、職場での教育体制が整っていることが重要です。

新卒や若手を積極的に採用しているステーションでは、地域の病院やクリニックと連携した研修プログラムを組み、基本的な看護技術(注射や点滴など)を習得できたり、病棟の夜勤を経験させてもらったりするなどの工夫を行なっている場合があります。

 

こうした教育体制が整っているステーションを選べば、臨床経験がなくても安心して訪問看護の仕事をスタートし、成長していくことができます。

 

SOYの研修体制について

SOYでは、新人看護師がスムーズに訪問看護の仕事に適応できるよう、研修体制を整えています。

 

現場へは経験豊富な看護師と一緒に訪問し、実際の看護ケアや利用者・家族とのコミュニケーション方法を学びます。

訪問看護で必要な記録の書き方やレセプト作成などの事務作業についても丁寧に指導。

看護師ごとのスキルに合わせて弱点を補強する指導を行い、初期研修で習得できなかった事項に関しても常時質問を受け付け、必要に応じて補講も実施しています。

 

また、月に2回のナースカンファレンスを実施し、先輩看護師とともに知識や理解を深めています。

「知識」「技術」「寄り添う心」を育み、看護の質を向上させていくことを目指しています。

 

訪問看護師の具体的な仕事内容を知りたい方は、こちらのコラムもぜひご覧ください。

訪問看護の仕事内容とは?役割ややりがいなども解説

 

 

新卒や臨床経験なしでも訪問看護師になれる

訪問看護師は、新卒をはじめ、臨床経験がなかったり、経験が浅い方でもなることが可能です。

訪問看護師になるために必要なのは、基本的に准看護師または正看護師の国家資格のみであり、病院での臨床経験は必須ではありません。

 

近年では、人材不足を背景に新卒や若手看護師を積極的に採用・育成する訪問看護ステーションが増えています。

新卒看護師や若手看護師は柔軟な発想や最新の知識を持っているという強みがあり、訪問看護の現場でも十分に活躍できると期待されています。

 

なお、臨床経験なしで訪問看護師を目指すなら、研修体制が整った訪問看護ステーションを選ぶことをおすすめします。

教育プログラムが充実している環境で学ぶことで、未経験からでも着実に成長していくことができるでしょう。

 

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