こんにちは。利用者様・ご家族に喜ばれ信頼される訪問看護ステーションをつくる一般社団法人 SOYの大山あみです。
訪問看護を利用されている中、さまざまな理由で変更を検討される方が少なくありません。
訪問回数や時間の調整、担当看護師との相性、またはステーション自体を変えたいとお考えの方もいらっしゃるでしょう。
変更は利用者様とご家族にとって、より良い療養環境を整えるための重要な選択です。
今回は、訪問看護を変更したい場合のケース別の進め方や注意点、改めてのステーション選びのポイントについて詳しく解説いたします。
目次
訪問看護を変更したい場合のケース別の進め方
訪問看護を変更したいケースには、「訪問回数や時間を変更したい」「担当看護師を変更したい」「訪問看護ステーション自体を変更したい」などがあります。
それぞれの変更理由や、変更方法を見ていきましょう。
訪問回数や時間を変更したいケース
訪問回数や時間を変更したい理由には、以下のようなものがあります。
- 体調の変化に伴い、訪問頻度を調整したい
- ご家族の都合で時間帯を変更したい
- 利用者様の生活リズムに合わせたい
この場合、介護保険をご利用であれば、まずはケアマネジャーに相談してください。
ケアプランの見直しが必要となります。
医療保険をご利用の場合は、訪問看護ステーションに相談しましょう。
担当看護師を変更したいケース
訪問看護の担当看護師を変更したい理由には、以下のようなものがあります。
- 看護師との相性に課題がある
- コミュニケーションにストレスを感じる
- より専門的なケアを希望する
担当看護師の変更はよくあることなので、変更するからといって気にしすぎることはありません。
現在の担当看護師、またはケアマネジャーに相談してみましょう。
多くのステーションには複数の看護師が在籍しているため、対応してくれることがほとんどです。
訪問看護ステーション自体を変更したいケース
訪問看護ステーション自体を変更したい理由には、以下のようなものがあります。
- サービスの質に不満がある
- より利便性の高いステーションを選びたい
- 専門的なケアやリハビリが必要になった
- 引越しで現在のステーションが適さなくなった
介護保険をご利用の場合は、まずケアマネジャーに変更の理由と希望を伝え、ケアプランの見直しを行います。
その際、主治医に事前相談しておくと安心です。
医療保険をご利用の場合は、主治医の訪問看護指示書が新しいステーションに必要となります。
そのため、主治医に相談して新しいステーションと訪問内容・開始時期などを調整し、指示書を再発行してもらう流れで進めます。
いずれの場合も、手続きやサービスの調整には一定の時間がかかります。
安心して切り替えられるよう、早めに相談を始め、余裕を持って準備することが大切です。
訪問看護を変更する際の注意点は?
訪問看護を変更することは可能ですが、いくつか注意点があります。
訪問看護をスムーズに継続していくためにも、注意点をチェックしておきましょう。
希望通りにならない可能性がある
看護師のスケジュールや制度上の制約により、訪問回数や時間帯の変更が全て希望通りにならない場合もあります。
特に人気の時間帯は調整が難しいこともあるため、ステーションと相談しながらできる限り希望に沿った方法を一緒に考えていくことが大切です。
サービスが一時的に中断する可能性がある
変更の手続きや調整に時間がかかる場合、訪問看護が一時的に中断することがあります。
特に医療的ケアが必要な方は、安心して切り替えられるように旧ステーションと新しいステーションの間でスタッフ同士が連携し、必要な情報をしっかりと引き継ぐことが重要です。
利用者様やご家族も、不安な点や希望があれば遠慮なく伝えておくと安心につながります。
費用に追加が発生する可能性がある
ステーションの変更を行う場合、「初回加算」が算定されることがあり、旧ステーションと合わせて一時的に費用が増えるケースもあります(1割負担で数百円程度)。
また、ステーションによっては交通費やキャンセル料が設定されている場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。
訪問看護ステーションを選ぶポイントも確認
より良い訪問看護サービスを受けるために、改めてステーション選びのポイントをご紹介します。
距離
訪問看護ステーションが自宅から近ければ、緊急時にも迅速に対応してもらえるので安心です。
距離によっては交通費が必要になる場合もありますので、確認しておきましょう。
※なお、SOYグループは交通費を請求していません。
職員の人数・構成
看護師の人数や専門分野、リハビリ系の医療従事者が在籍しているかを確認しましょう。
職員数が少ないと緊急対応が困難な場合や、専門家がいなければ必要なケアを受けられない可能性があります。
緊急時のサポート体制
夜間や休日の対応体制は事業所によって異なります。
特に急変が考えられるケースでは、24時間対応が可能な事業所が望ましいです。
医療機関との連携体制
かかりつけ病院や主治医との連携がある事業所なら、利用者様の状態や治療方針を共有しながらケアを進められます。
地域の医療機関と連携している事業所を選ぶことで、より質の高いケアが期待できます。
対応の質とコミュニケーション
利用者様と適切なコミュニケーションを取り、寄り添う姿勢でケアを提供している事業所を選びましょう。
事前の面談や見学の際に、スタッフの対応や雰囲気を確認されることをおすすめします。
訪問看護の事業所の選び方のポイントは「訪問看護の事業所の選び方とは?注意点や利用の流れも」でもご紹介しています。
ぜひ、あわせてチェックしてみてくださいね。
訪問看護を変更したいときは気軽にご相談を
訪問看護の変更は、利用者様とご家族が安心できる療養環境を整えるための大切な選択です。
訪問回数や時間の調整、担当看護師の変更、ステーション自体の変更などがあれば、まずは相談してみましょう。
変更する際は、現在のサービス内容をしっかりと引き継ぎ、サービスが途切れないよう関係者間で連携を取ることが重要です。
また、新しいステーション選びでは、距離や職員体制、緊急時対応、医療機関との連携、対応の質などを総合的に判断し、利用者様のニーズに合った事業所を選択されることをおすすめします。
どのような変更であっても、納得できる訪問看護ステーションと一緒に、安心できる療養環境を整えることが最も大切です。
変更をお考えの際は、お気軽にご相談ください。