訪問看護で働く

2025.11.25

訪問看護のオンコール対応と子育ては両立可能?ママ看護師が知るべきポイント

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お母さんと子供

こんにちは。 利用者様・ご家族に喜ばれ信頼される訪問看護ステーションをつくる一般社団法人 SOYの安立あみです。

 

訪問看護で働くことを検討されているママ看護師の皆様、オンコール対応と子育ての両立について不安を感じていらっしゃいませんか。

 

夜間や休日に急な呼び出しがあった場合、小さなお子様を抱える家庭ではどのように対応すれば良いのでしょうか。

実際に多くの訪問看護師がこの悩みを抱えており、「子育てしながらでもオンコール対応が可能なのか」「職場のサポート体制はあるのか」といった疑問をお持ちです。

 

今回は、訪問看護におけるオンコールと子育ての両立について、実際の現場事情や対策方法を詳しくご紹介いたします。

子育て中でも安心して働ける環境を見つけるためのヒントとして、ぜひ参考にしてください。

この記事を書いた人

一般社団法人SOY 訪問看護ステーション管理者安立 あみ

外科病棟を中心に約20年に渡り急性期医療に携わり、検査、処置、入院・手術を含む急変への対応を経験。
病院ばかりではなく在宅医療の重要性を実感するに至り、訪問看護に携わることを決意。
以来、訪問看護ステーションにおいて利用者とご家族のケア並びに従事する看護師の育成とサポートを行なっています。

訪問看護のオンコールと子育ては、「本当に両立できるのかな?」と不安に思う方が多いと感じています。
実際、夜間の呼び出しや急な対応は心配の種ですが、家族の協力体制づくりや、相談しやすい職場を選ぶことで負担は大きく変わります。

最近は子育て世代への配慮があるステーションも増えており、勤務調整やバックアップ体制を整えているところも少なくありません。

私自身も現場を見てきて、「工夫すれば安心して働ける環境はつくれる」と実感しています。
このコラムが、子育て中でも訪問看護に挑戦したい看護師さんの背中をそっと押す存在になれたらうれしいです。

訪問看護のオンコール、子育て中でもできる?

オンコール対応は、利用者様の急変時や緊急時に迅速な対応を提供するために必要な仕組みです。

患者様・利用者様の容体変化に備えてオンコール制度を導入している医療機関や訪問看護ステーションは多数存在します。

 

大きな病院では2交代制や3交代制が導入されていますが、訪問看護ステーションなどでは夜勤がない代わりに、夜間や休日のオンコール対応を行うケースが多いです。

 

少し古いデータになりますが2014年の公益社団法人日本看護協会の調査によると、スタッフ一人当たりの月のオンコール待機回数は「5〜9回」が46.7%で最も多く、平均オンコール待機回数は9.4回でした。

 

一方で、実際の出動回数は「月0〜2回」が全体の74.9%を占め、内訳として最も多いのは「1〜2回」が41.0%、次いで「0回」が33.9%。

平均出動回数は1.6回にとどまっています。

 

つまり、月に約9回のオンコール待機があっても、実際に出動するのは0〜2回程度。

オンコール待機をしていても、電話相談で解決したり翌日の訪問で対応できたりするケースがほとんどなのです。

 

子育てとの両立の現状

実際に子育てをしながらオンコール対応を行っている看護師も多く存在しますが、やはり両立に悩む方も少なくありません。

 

例えば、夜間に呼び出しがあった際の子どもの預け先の確保、家族の理解や協力、緊急時にすぐ対応できる準備。
こうした課題は子育て世代ならではの悩みです。

 

また、オンコール対応には精神的負担も伴います。

子育て中の看護師にとっては、この負担をいかに軽減するかが重要なポイントとなります。

 

詳しくは、下記コラムでもご紹介していますので、あわせてご覧ください。

訪問看護の「オンコール」を解説!手当やストレスに感じる場合の対処法

 

一方で、訪問看護という勤務形態には、子育て中の看護師にとって多くのメリットもあります。

病院勤務と比較して時間の融通が利きやすく、利用者様一人ひとりにじっくりと向き合える環境があります。

ルーティン作業感が少なく、判断力が磨かれるため、専門職としての成長も期待できます。

 

また、自分の判断力を生かしながら利用者様の「意思」に寄り添った看護ができるため、看護師としてのやりがいも感じられるでしょう。

 

さらに、会社と相談しながら勤務時間を調整できる事業所が多く、子どもの送迎時間に合わせた働き方や、学校行事への参加なども比較的しやすい環境です。

 

 

子育て中でも安心して働けるオンコール対応

スマートフォンを操作する手元

子育てとオンコール対応を両立させるためには、事前の準備と職場のサポート体制が不可欠です。

 

子育てしながらオンコール対応をする方法

訪問看護のオンコール対応と子育てを両立するには、押えておきたいポイントがいくつかあります。

 

家族のサポート体制の構築

まず最も重要なのは、家族の理解と協力を得ることです。

配偶者やご両親、信頼できる親族との連携により、緊急時の子どもの見守り体制を整えておきましょう。

事前に緊急連絡先を整理し、いざというときにすぐに連絡が取れるように準備しておくことが大切です。

 

周囲との連携

近隣の信頼できる方々との連携や、子育て中の看護師同士でのサポートし合う体制を築くことも有効です。

お互いに助け合える関係性があると、心理的負担も軽減されます。

 

事前準備の重要性

オンコール当番の日は、事前に子どもの世話に必要なものを準備し、緊急時の行動計画を立てておきましょう。

また、可能であれば子どもが就寝してからの対応となるよう、勤務時間の調整についても職場と相談することが重要です。

 

職場や周囲に話せる範囲で家庭や仕事の事情を伝えて理解を得ることができれば、働きやすい環境になる可能性もあります。

 

例えば、家族の帰りが遅い日を避けてオンコール勤務をシフト調整したり、配偶者が看護や育児の担当をする時間を増やすなどの調整ができるでしょう。

 

訪問看護ステーションは病院に比べて柔軟に対応してもらいやすく、子育て経験のあるスタッフも多いため、理解は得やすいかと思います。

 

子育て世代への配慮がある訪問看護ステーションも増えている!

近年、子育て世代の看護師が働きやすいよう、次のような取り組みを行う訪問看護ステーションも増えています。

 

オンコール免除や回数調整

小さな子どもがいる期間中は、オンコール対応を免除したり、回数を調整したりする制度を設けている事業所があります。

産後復帰時や育児期間中の看護師に対する配慮により、段階的な職場復帰を支援しています。

 

代行サポート体制

突発的な子どもの体調不良などでオンコール対応が困難になった際に、ほかのスタッフが代行できる体制を整えている事業所もあります。

管理者や経験豊富な看護師がバックアップ体制を組むことで、安心して働ける環境を提供しています。

 

働きやすい職場環境の整備は、スタッフの定着率向上にも直結する重要な要素です。

詳しくは下記コラムでご紹介していますので、ぜひご覧ください。

訪問看護は休みづらい?理由とその対策

 

 

訪問看護のオンコールと子育ての両立は可能!

訪問看護におけるオンコール対応と子育ての両立は、適切な準備と職場のサポート体制があれば十分に実現可能です。

 

調査によると、月のオンコール待機回数は平均9.4回ですが、実際の出動は平均1.6回と限定的です。

多くの場合は電話相談や翌日の訪問対応で済むため、実際の負担は想像よりも少ないといえます。

 

また、訪問看護ステーションでの子育て世代への配慮も進んでいます。

オンコール免除制度や回数調整、代行サポート体制などを整備している事業所を選ぶことで、より安心して働くことができるでしょう。

 

重要なのは、家族の協力体制を整え、子育てへの理解がある職場を選ぶことです。

面接時には具体的なオンコール体制やサポート内容を確認し、実際に子育て中のスタッフの声を聞いてみるとことをおすすめします。

 

子育てとオンコール対応の両立は決して無理なことではありません。

適切な準備と職場選びにより、訪問看護の分野で充実したキャリアを築いていくことができるでしょう。

 

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